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『ルートヴィヒ』()は、1972年公開のイタリア・フランス・西ドイツ合作映画である。監督はルキノ・ヴィスコンティ。カラー、シネスコ、237分。 『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』と並ぶ「ドイツ三部作」の最終作で、バイエルン王ルートヴィヒ2世の即位から死までを史実に沿った形で描く歴史大作である。中期以降のヴィスコンティ作品に見られる絢爛豪華な貴族趣味を極限まで高めた作品である。孤独を好むルートヴィヒ2世の理知と狂気、独善的な芸術家ワーグナーとの不安定な繋がりや、従姉であるエリーザベトへの思慕やホモセクシュアルを含めた耽美的な愛憎劇も織り込まれた非常に重厚な作品となっている。 長期に亘った撮影中にヴィスコンティは病に倒れるが、ハードなリハビリを乗り越え、奇跡の復帰を遂げて完成させたと言われる。ただし左半身の後遺症は生涯残ることとなった。そのような、まさに執念で作られたこの映画は、当初およそ4時間もの作品であったが、配給会社から「長すぎる」とのクレームを付けられ、止む無くヴィスコンティ自身の手によって約3時間に、さらに第三者によって約140分に短縮させられた。 1980年にはヴェネツィア国際映画祭において、ヴィスコンティの当初の意図に限りなく近いとされる4時間版が初めて公開され、さらに1995年には、劣化したオリジナル・ネガの修復が行われた。この作業は漸進的に行われた。主演以下、主要な役にドイツ圏の俳優が多く起用されており、題材に沿ったドイツ語版も存在するが、日本など多くの国ではイタリア語版で公開、販売されている。イタリア語も堪能なヘルムート・バーガーらは自らの声で演じており、脚本家が全員イタリア人であることからも、通常はこちらのほうをオリジナルとして扱う。 == スタッフ == *監督: ルキーノ・ヴィスコンティ *製作総指揮: ロバート・ゴードン・エドワーズ *製作: ウーゴ・サンタルチーア *脚本: ルキーノ・ヴィスコンティ、エンリコ・メディオーリ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ *音楽: ロベルト・シューマン、リヒャルト・ワーグナー、ジャック・オッフェンバック *撮影: アルマンド・ナンヌッツィ *編集: ルッジェーロ・マストロヤンニ *配給: パンタ・チネマトグラフィカ 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ルートヴィヒ (1972年の映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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